異国情緒の漂う港街、横浜。
横浜に異国情緒が漂うのはかつてここが外国人居留地だったからです。
1858年アメリカ、オランダなど諸外国と幕府との間で結んだ条約により、
横浜は貿易を行うための港として開かれることになりました。
そのため、来日した外国人が居住することができる区域を定めました。
それが、外国人居留地です。
しかし、同じ貿易港の長崎や箱館(現在の函館)とは違って、
それまで外国人が居住していたわけでもなく、
交易がおこなわれていた港でもなかった横浜は、
はじめて貿易港としての歴史を歩みだすことになりました。
幕府は外国人のために西洋風の建築を建てますが、
日本人大工は簡単な建築図面を示されただけで、しかも入手できる材料で建設したため、
大きな瓦葺屋根の日本風の建物が建てられました。
英一番館、ロレイロ邸、フランス海軍病院、フランス軍駐屯所、ヘボン邸などです。
残念ながら、これらの建物は1866年の大火によって焼失してしまいます。
以後は、外国人技術者が参加し、都市的整備の進展もあり、
耐火性能を重視した建物に置き換わっていきました。
いわゆる「擬洋風建築」から本格的な西洋建築へ、
その変遷を詳しい資料を用いてわかりやすく説明します。
【会場】セブンアカデミー6階(市ヶ谷)
※教室での講義です。外歩きはありません。
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